Claude Codeで販促・キャンペーンの結果を整える!中小企業のための実施一覧づくりと次に打つ手の判断材料整理ガイド

著者:(株式会社Piste)

Claude Codeで販促・キャンペーンの結果を整える!中小企業のための実施一覧づくりと次に打つ手の判断材料整理ガイド

この記事の要点

「去年の秋のセール、結局どれだけ売れたんだっけ」「チラシを配った週は忙しかった気がするが、費用に見合ったかは分からない」。中小企業の販促は、たいてい実施したことで満足して終わります。値引き、チラシ、SNSの投稿、ポイント倍増、紹介特典。やったことは覚えているのに、それぞれにいくらかけて、売上がどれだけ動き、そのあと客足が続いたかを、並べて見たことがない会社がほとんどです。効いたのか効かなかったのかが分からないまま、翌年も同じ時期に同じ販促を繰り返します。

その結果、何が起きるか。忙しかった記憶だけが残り、費用と手間のわりに利益が増えていない販促が毎年続く。反対に、小さく試して手応えがあった施策が、記録されないまま忘れられる。担当者が替わると、何をいつ試したかが会社に残らない。販促の本当の問題は、当たらないことそのものではなく、当たったか外れたかを誰も数えていないことです

この記事では、Anthropic社の公式AIコーディングツール Claude Code を使って、レジの記録、売上の集計、販促にかかった費用、実施した内容のメモに散らばった情報を一つの一覧にそろえ、施策ごとの費用と売上の動きを並べ、次に打つ手を決めるための材料を整えるまでの手順を、非エンジニアの方向けに整理します。どの販促を続けるか、やめるか、増やすかは人の判断。機械に任せるのは、散らばった記録を集めて、そろえて、比べられる形に並べる作業です。

目次

販促が「やりっぱなし」になる3つの理由

販促が「やりっぱなし」になる3つの理由

販促の結果を振り返れないのは、担当者が怠けているからではありません。振り返れない構造が、仕事の側にあります。

1. 実施の記録と売上の記録が別の場所にある

チラシの印刷代は経費の帳簿に、値引きの額はレジの記録に、SNSの投稿は画面の中に、実施の期間は担当者の手帳に残ります。一つの販促に関する情報が四か所に分かれていて、集めて並べる人がいません

2. 「効いた」の基準が決まっていない

売上が上がれば効いた、と考えがちですが、値引きで売上が増えても利益が減っていることがあります。新しいお客様が来たのか、いつものお客様が前倒しで買っただけなのかも分かりません。何をもって効いたと言うかが決まっていないと、振り返りは印象の言い合いになります

3. 比べる相手がない

「先月より売れた」と言っても、先月が悪かっただけかもしれません。去年の同じ時期、販促をしなかった週、同じ時期の別の店。比べる相手を決めていない売上の増減は、販促の効果とは言えません

販促がやりっぱなしになるのは、記録が散らばり、効いたの基準がなく、比べる相手がないからです。この三つは、いずれも機械に任せて軽くできる種類の問題です。

販促の記録で、Claude Codeに任せる範囲と人が決める範囲はどこですか?

大前提として、どの販促を続けるか、やめるか、規模を変えるか、新しく試すかは経営の判断であり、人が決めることです。機械に任せるのは、散らばった記録を集めて施策ごとにそろえ、費用と売上の動きを並べ、比べられる形にするところまでです。

工程担当内容
記録の収集機械経費の帳簿・レジの記録・売上集計・実施メモから、施策名・期間・費用・売上を拾い出す
施策名のそろえ直し機械「秋セール」「9月の値引き」のような呼び方の違いを一つの施策にまとめる
一覧化機械施策・種類・期間・費用・期間中の売上・客数・客単価を一行にそろえる
比べる相手の用意機械前年同期・直前の同じ長さの期間・販促なしの週の数字を横に並べる
差し引きの計算機械売上の増加分から値引きの額と費用を引き、残った利益を出す
続いたかの確認機械販促の翌月の売上と客数が、実施前と比べてどうなったかを出す
振り返りの下書き機械施策ごとに、数字と起きたことを短くまとめる
続ける・やめる・変えるの決定お客様の反応、現場の手間、時期、会社の狙いを見て決める

Claude Codeで販促の一覧をつくり、費用を差し引いた利益と翌月の反動まで見る手順はどう進めますか?

実務5ステップ

ステップ1:過去一年分の販促を洗い出す

まず、過去一年分の経費の帳簿、レジや売上の集計、チラシやSNS投稿の実物、担当者のメモをまとめて Claude Code に渡し、「販促と思われるものを、施策名・種類・開始日・終了日・かかった費用・値引きの合計を一覧にしてください。分からない欄は空欄のまま残してください」と頼みます。

ここで大切なのは、空欄を埋めさせないことです。費用が分からない施策、期間が曖昧な施策は、そのまま空欄で残します。空欄の多い施策ほど、これまで振り返られていなかったということです。

ステップ2:施策名と種類をそろえる

同じ販促でも、担当者ごと、書類ごとに呼び方が違います。「同じ施策と考えられるものをまとめて、まとめた根拠を横に書いてください。種類は値引き・配布物・SNS投稿・特典・紹介・催しの六つのどれかに分け、迷うものは要確認の印をつけたままにしてください」と頼みます。

種類がそろって初めて、値引き系は売れるが利益が残らない、配布物は費用のわりに客数が動かない、といった傾向が見えます

ステップ3:期間中の売上・客数・客単価を横に並べる

施策がそろったら、「施策ごとに、期間中の売上・客数・客単価と、前年の同じ期間、直前の同じ長さの期間の数字を横に並べてください」と頼みます。

一覧に持たせる列は、施策、種類、期間、費用、値引き合計、期間中売上、前年同期売上、直前期間売上、客数、客単価、備考の十一項目で足ります。比べる相手が横に並ぶと、売上が増えたのが販促のおかげなのか、季節のせいなのかを見分けられます

ステップ4:差し引きで残った利益を出し、大きい順に並べる

次に、「施策ごとに、期間中の売上から比べる相手の売上を引いた増加分を出し、そこから値引きの合計と費用を引いて、残った金額を出してください。残った金額の大きい順に並べ、翌月の売上と客数が実施前と比べてどうなったかも横に書いてください」と頼みます。

ここで初めて、売上は増えたのに利益が残らなかった販促と、地味だが利益が残った販促が分かれます。翌月の数字を見ると、新しいお客様が定着したのか、前倒しで買っただけで翌月に反動が出たのかも見えます。

ステップ5:次の販促は「比べる相手」を先に決めてから始める

一覧を見て、続ける施策、やめる施策、小さく試す施策を決めます。これは人の仕事です。決めたら、次の販促を始める前に、「この施策の比べる相手は前年同期にする」「効いたと言う基準は、費用を引いて利益が残ることにする」と先に書いておき、終わったら同じ形で一行を足します。

基準は最初から細かく決めなくて構いません。「費用と値引きを引いて残ったか」「翌月に反動が出なかったか」の二つから始めて、一覧を見ながら三か月ごとに直していく方が、実務に定着します。

頼み方の3原則

原則1:「販促」の範囲を、こちらから言葉で決める

「販促を一覧にして」だけでは、機械は販促費と書かれた経費しか拾いません。値引きは売上の減少としてレジに残り、紹介特典は売上原価に混ざり、SNSの投稿は費用がゼロで帳簿に出てきません。どこまでを販促として数えるかを、最初にこちらから言葉で指定します

原則2:結果は「起きたこと」で書かせ、評価の言葉で埋めさせない

「反応が良かった」「盛り上がらなかった」のような印象の言葉は、あとで数えられません。「期間中の客数が前年同期比で二割増、客単価は一割減、翌月の客数は前年並み」というように、起きたことと数字で書かせます。理由が分からないものは、理由不明のまま残させます。

原則3:一覧の費用合計と、帳簿の販促費を突き合わせる

一覧の費用の合計を、帳簿の広告宣伝費や販促費と照らします。差が合わなければ、拾えていない販促があるか、販促でないものが混ざっているかのどちらかです。「一覧に載っていない販促」を見つけるのが、この突き合わせの目的です。

つまずきやすい5つの型

型1:売上の増加だけを見て「効いた」と決める

値引きで売上が増えても、値引きの額と費用を引いたら利益が減っていることは珍しくありません。売上ではなく、差し引きで残った金額で見るのが、この一覧の使い方です。

型2:翌月を見ない

販促の期間中だけ見ると、どの施策も効いたように見えます。翌月に反動で客足が落ちていれば、前倒しで買ってもらっただけです。期間中と翌月をセットで見ることで、定着したかどうかが分かります。

型3:施策名のそろえ直しを飛ばす

同じ販促が別の施策として並んでいると、毎年やっている施策の推移が途切れて見えません。呼び方をそろえる工程は地味ですが、ここを飛ばした一覧は、正しい数字に見えて間違っています

型4:費用がゼロの施策を数えない

SNSの投稿や店頭の声かけは、帳簿に費用が出ません。そのため一覧から漏れ、効いていても続けられません。費用がゼロでも、かかった手間の時間を費用の欄に書いて残します

型5:一覧をつくって、次の販促を同じ形で足さない

一年分を並べて満足すると、翌年にはまた記憶頼みに戻ります。販促を始める前に比べる相手と基準を書き、終わったら一行足すことを習慣にします。

業種別の効きどころ

業種効きどころ
飲食期間限定メニューと値引きを分けて並べ、客数が増えたのか客単価が上がったのかを見分ける。翌月の常連の来店回数が戻ったかを確かめる
小売セールの売上増加分から値引き額を引き、残った利益を出す。セール後の反動で翌月の売上が落ちる幅を数え、セールの間隔を決める
美容・サービス紹介特典と初回割引で来た新規のお客様が、三か月後に二回目の来店をしたかを並べ、定着した施策だけ続ける
教室・スクール体験会や説明会の実施ごとに、参加人数と入会人数と費用を並べ、一人の入会にいくらかかったかを出す
建設・リフォーム折込チラシと現場見学会の実施ごとに、相談件数と受注件数を並べ、受注一件あたりの費用を比べる

よくあるご質問

Q. 販促の回数が年に数回でも必要ですか

数回でも、施策ごとに費用と売上の動きを並べれば、翌年の判断材料になります。回数が少ない会社ほど一回の販促にかける金額が大きく、外れたときの影響が大きいので、先に並べておく価値があります。

Q. 売上が販促のおかげかどうかは本当に分かりますか

完全には分かりません。ただ、前年同期と直前の期間を横に並べれば、季節や天候の影響をある程度は差し引けます。分からないものは分からないと残しつつ、同じ形で並べ続けることで、年を追うごとに見え方がはっきりしてきます。

Q. 昔の販促の記録が残っていない場合はどうしますか

残っている期間だけで始めて構いません。三か月分しかなければ三か月分で一覧をつくり、次の販促から積み上げていきます。過去の空欄は、記録を始める前の状態を示す目安として残しておきます。

Q. どれくらいの時間がかかりますか

一年分の帳簿と売上の集計を渡して最初の一覧が出るまでは、書類の量にもよりますが一時間ほどです。施策名のそろえ直しと要確認の印を見て直すのに数日、そのあとは販促のたびに一行を足して判断するだけです。

まとめ

Claude Code 導入サポート

設定から実際の業務への組み込みまで、非エンジニアの方向けに伴走します。

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これまで中小企業・個人事業主の皆さまの業務自動化を数多く支援してきました。まずは今いちばん時間を取られている作業から、一緒に整えていきましょう。