Claude Codeで社用車の燃料と走行の記録を整える!中小企業のための車両別の費用一覧づくりと一台あたりの負担を見える化する判断材料整理ガイド

著者:(株式会社Piste)

Claude Codeで社用車の燃料と走行の記録を整える!中小企業のための車両別の費用一覧づくりと一台あたりの負担を見える化する判断材料整理ガイド

この記事の要点

「今月もガソリン代が高い気がする」「あの車、車検にいくらかかったか覚えていない」「軽トラは一日中止まっている日が多い気がする」。中小企業では、営業車、軽トラック、配達用のバン、社長の車など、社用車を二台から十台ほど持っている会社が多くあります。ところが、一台ごとに一年でいくらかかっていて、どれだけ走っているかを一覧で見たことがある会社はほとんどありません。燃料はガソリンスタンドのレシートと給油カードの明細、保険は保険会社の書類、車検と修理は整備工場の請求書、駐車場は不動産会社の契約書、走った距離は運転日報かドライブレコーダーの中と、記録が五か所以上に分かれて残り、帳簿では「車両費」「燃料費」「保険料」のような別々の科目に散らばって消えていきます。

その結果、何が起きるか。ほとんど動いていない車の保険と駐車場代を毎月払い続けている。古い車の修理を三回重ねて、気づけば中古で買い替えるより高くなっている。給油の記録に走行距離が書かれておらず、燃費が落ちているのか、遠回りをしているのか、誰にも分からない。社用車の本当の問題は、一台あたりの費用が高いことではなく、一台ごとの費用と走行距離を誰も並べていないため、持ち続けるべき車と手放すべき車の区別がつかないことです

この記事では、Anthropic社の公式AIコーディングツール Claude Code を使って、レシート、給油カードの明細、整備工場の請求書、保険の書類、運転日報に散らばった社用車の記録を車両ごとの一覧にそろえ、一年でいくらかかったか、どれだけ走ったか、一キロ走るのにいくらかかっているかを並べ、持ち方と使い方を見直す材料を整えるまでの手順を、非エンジニアの方向けに整理します。どの車を手放すか、買い替えるか、誰がどの車を使うかを決めるのは人の判断。機械に任せるのは、散らばった記録を集めて、車両ごとにそろえて、比べられる形に並べる作業です。

目次

社用車の費用が「見えない」3つの理由

社用車の費用が「見えない」3つの理由

見えないのは、担当者が記録をさぼっているからではありません。見えない構造が、仕事の側にあります。

1. 一台の車の費用が、五つの書類と三つの科目に分かれる

燃料はレシートと給油カード、保険は保険会社、車検と修理は整備工場、駐車場は契約書、税金は納付書。同じ一台の車にかかったお金が五つの相手から別々の紙で届き、帳簿では燃料費、車両費、保険料、租税公課のように科目ごとに分かれて入ります。帳簿は科目の合計を見せてくれますが、どの車にいくらかかったかは教えてくれません。

2. 走行距離が「使った人の記憶」にしか残らない

給油のたびにメーターの数字を書く決まりがある会社は少なく、運転日報があっても行き先だけで距離が空欄のことがよくあります。走った距離が残っていないと、燃料の額が多いのか少ないのか、判断のしようがありません。月に十万円の燃料代は、三千キロ走った車なら普通で、八百キロしか走っていない車なら何かがおかしい数字です。

3. 「手放す」「買い替える」の基準がなく、壊れるまで乗る

車をいつ手放すか、いつ買い替えるかの基準がないため、大きな修理が来るたびに「今回だけ直そう」が続きます。一年の修理費の合計と、その車を手放して代わりの車を持った場合の年間の費用を並べたことがないので、比べようがないまま、壊れて動かなくなる日まで持ち続けます

費用が見えないのは、一台の費用が五つの書類と三つの科目に分かれ、走行距離が記憶にしか残らず、手放す基準がないからです。この三つは、いずれも機械に任せて軽くできる種類の問題です。

社用車の整理で、Claude Codeに任せる範囲と人が決める範囲はどこですか?

大前提として、どの車を手放すか、どの車を買い替えるか、誰がどの車を使うかは会社の運営の判断であり、人が決めることです。機械に任せるのは、散らばった記録を集めて車両ごとにそろえ、費用と走行距離を横に並べ、比べられる形にするところまでです。

工程担当内容
記録の収集機械給油のレシート・給油カードの明細・整備工場の請求書・保険の書類・駐車場の契約書・納付書・運転日報から、日付・車両・項目・金額・走行距離の記載を拾い出す
車両名のそろえ直し機械「白いバン」「大きい方のバン」「ナンバー下二桁」のような呼び方の違いを一台の車にまとめ、ナンバーで一つに固定する
一覧化機械車両・日付・項目・金額・走行距離・使った人を一行にそろえ、車両ごとに一年分を並べる
費用の集計機械車両ごとに燃料・保険・車検整備・修理・駐車場・税金の一年の合計を出し、車両の合計と全体の合計を並べる
距離の集計機械給油時のメーターの差から月ごとの走行距離を出し、一年の走行距離と、燃料一リットルあたりの走行距離を出す
偏りの検出機械一キロ走るのにかかった費用が全体の平均より三割以上高い車両、月の走行距離が三百キロ未満の車両、修理費が一年で車両の時価を超えた車両に印をつける
見直し案の下書き機械印のついた車両について、手放した場合・買い替えた場合・別の車と兼ねた場合の年間の費用の差の案を書く
手放す・買い替える・誰が使うかの判断どの車を手放すか、買い替えるか、誰がどの車を使うかを決める

境界線は「並べる」と「決める」の間にあります。機械が出すのは、車両ごとの費用と距離の並びと、負担が偏っている車両の印までです。その先の、手放すか持ち続けるかの線は、人が引きます。

Claude Codeで車両別の費用一覧をつくり、一台あたりの負担を見える化する手順はどう進めますか?

実務5ステップ

ステップ1:過去一年分の社用車の記録を洗い出す

給油のレシートか給油カードの明細、整備工場の請求書、保険の証券と請求書、駐車場の契約書、自動車税の納付書、運転日報を集め、Claude Codeに「この一年で社用車にかかった費用を車両ごとの一覧にし、日付・項目・金額・走行距離を並べてほしい」と頼みます。給油のレシートに走行距離が書かれていない場合は、空欄のまま残させます。空欄が多い車両ほど、記録の仕組みが足りない車両です。空欄そのものが、最初の発見になります。

ステップ2:車両名をそろえ、用途をつける

同じ車が「白いバン」「大きい方のバン」「三年前に買った方」のように三通りで呼ばれていることは珍しくありません。車両の呼び名をナンバーで一つにそろえ、あわせて、営業用・配達用・現場用・役員用・兼用のような用途を一つずつつけます。用途は四つか五つに絞ります。用途が違う車どうしを比べても、費用の高い低いに意味がないからです。

ステップ3:車両ごとに一年の費用と走行距離を出し、一キロあたりの費用を出す

一覧を車両ごとにまとめ、燃料、保険、車検整備、修理、駐車場、税金の一年の合計と、一年の走行距離を出します。一年の費用を走行距離で割った「一キロ走るのにかかった費用」が、車両を比べる物差しになります。同じ用途の車で一キロあたりの費用が倍違えば、どちらかの車が動いていないか、燃費が極端に悪いか、修理を重ねているかのどれかです。あわせて、給油のたびのメーターの差から燃料一リットルあたりの走行距離を出し、半年前と比べて落ちている車両に印をつけます。

ステップ4:動いていない車と、修理が重なっている車を分ける

月ごとの走行距離を並べます。月に三百キロも走っていない月が半年以上続いている車両は、保険と駐車場と税金だけを払っている車両です。逆に、一年の修理費の合計が、その車を今売った場合の値段を超えている車両は、次の大きな修理で買い替えた方が安い可能性が高い車両です。ここで初めて、「営業車の二台目は月に二百キロしか走っておらず、年間四十万円を維持に払っている」「軽トラの修理費は今年だけで三十万円で、中古の同型車が買える額を超えた」という形が見えます。

ステップ5:給油時にメーターを書く決まりにし、月に一度だけ確かめる

一覧ができたら、給油のたびにレシートの裏にメーターの数字を書く、あるいは給油カードの明細に距離の列を足すという一つの決まりだけつくります。月に一度、その月の車両ごとの燃料と距離を出させ、一リットルあたりの走行距離が前月より落ちた車両と、走行距離が三百キロを切った車両を出させます。細かい運用にすると続きません。一か月に一度、十五分で終わる形にします。

頼み方の3原則

原則1:「社用車の費用」に何を含めるかを、こちらから言葉で決める

燃料と車検は分かりやすいですが、高速道路の通行料、洗車、タイヤの交換、事故のときの自己負担、駐車違反の反則金、社員が自分の車を使ったときの手当を含めるかどうかで数字は変わります。機械に任せる前に、含めるものと含めないものをこちらから指定します。おすすめは、その車がなければ払わなかったお金をすべて含めることです。含めない物が多いほど、実態より安く見えます。

原則2:走行距離は「記録にある数字」で書かせ、推測で埋めさせない

給油のレシートに走行距離が書かれていない月を、機械は「前後の月から平均して」埋めたがります。記録にない距離は空欄のまま残させ、推測で埋めさせません。推測で埋めた一覧は、一キロあたりの費用が整って見える分だけ、間違った車を手放す判断を招きます。

原則3:一覧の合計と、帳簿の車両関係の科目を突き合わせる

一覧に並んだ金額の合計が、帳簿の燃料費、車両費、保険料、租税公課のうち車に関わる分の合計と合っているかを突き合わせさせます。合計が帳簿より小さい場合、集めきれていない書類があります。たいていは、社員が立て替えたまま精算していない給油か、別の科目に入っている修理です。差額の出どころを探すことが、記録の穴を見つける近道になります。

つまずきやすい5つの型

型1:費用の合計だけ見て、走行距離を見ない

一年の費用が一番高い車を「問題の車」と決めがちですが、一番走っている車の費用が高いのは当たり前です。費用の合計と、一キロあたりの費用の両方で並べ替えて見ます。合計は小さくても、一キロあたりでは倍かかっている車が、動いていない車です。

型2:用途の違う車どうしを比べる

役員用の乗用車と配達用の軽バンを一キロあたりの費用で比べても、意味のある差は出ません。同じ用途の車どうし、あるいは同じ車の去年と今年で比べます。用途をつけずに全車を一列に並べると、高い車と安い車が分かるだけで、次の手が決まりません。

型3:車両名のそろえ直しを飛ばす

「白いバン」と「大きい方のバン」が別の車として数えられていると、一台の費用が二つに割れ、どちらも目立たず見落とします。そろえ直しは地味ですが、飛ばすと集計全体がずれます。ナンバーで固定すると、乗り換えや買い替えがあっても追いかけられます。

型4:修理を一回ごとに判断して、積み上げを見ない

一回の修理は「五万円なら直そう」で済みますが、一年に六回重なれば三十万円です。修理は一回ごとでなく、車両ごとの一年の積み上げと、その車の今の値段を並べて見ます。積み上げが値段を超えた車は、次の修理で判断する車です。

型5:一覧をつくって、決まりを一つも変えない

一覧を眺めて「やっぱり軽トラは動いていない」と納得して終わると、次の月も同じお金が出ていきます。月に一度、給油時のメーター記録か、動いていない車の使い方を一つでよいので変えます。変えた決まりが、次の月の数字の根拠になります。

業種別の効きどころ

業種効きどころ
建設・リフォーム現場ごとに動く軽トラとバンの燃料と走行距離を現場別に並べる。同じ現場に二台で行っている日を見つけ、乗り合わせに変える材料にする
訪問介護・訪問サービス訪問用の軽自動車ごとに月の走行距離と燃料を出す。担当の組み替えで走行距離が偏っている車を見つけ、車の入れ替えと訪問順の見直しに使う
配送・卸配達車ごとの一キロあたりの費用と配達件数を並べる。走行距離は多いのに配達件数が少ない車を見つけ、ルートの見直しの材料にする
営業・士業営業車の走行距離と訪問先の記録を並べる。月に二百キロを切る営業車を見つけ、手放して必要な日だけレンタカーにした場合の年間の差額を出す
飲食・小売仕入れと配達に使う車の燃料と修理費を出す。古い車の修理費の積み上げが中古車の値段を超えているかを確かめ、買い替えの時期を決める材料にする

どの業種でも共通するのは、科目ごとに散らばっていた車のお金を、車両ごとの費用と走行距離と一キロあたりの費用という三つの物差しで並べ直すことです。並べ直すと、持ち続ける車と、手放してよい車と、次の修理で買い替える車が分かれて見えてきます。

よくあるご質問

社用車が二台でも必要ですか

台数が少ないほど、一台が動いていないときの負担が大きくなります。二台なら一年分の記録は百行ほどで、最初の一覧づくりは半日で終わります。少ないうちに給油時のメーター記録の決まりをつくっておく方が、台数が増えたときに楽です。

運転日報がなく、走行距離がどこにも残っていない場合はどうしますか

給油のレシートにメーターの数字があれば、その差から距離が出ます。なければ、車検の記録に書かれた走行距離と、今のメーターの数字から、一年の走行距離だけは出せます。月ごとの動きは、来月から給油のたびにメーターを書く決まりで埋めていきます。過去は年単位、これからは月単位で十分です。

リース車も同じように並べられますか

リース料を月ごとの費用として一覧に入れれば、同じ物差しで並べられます。リース料に保険や整備が含まれている場合は、その旨を項目の欄に残させ、含まれていない燃料と駐車場だけを別に足します。持っている車とリースの車を一キロあたりの費用で並べると、次の入れ替え時にどちらにするかの材料になります。

どれくらいの時間がかかりますか

一年分のレシートと請求書と保険の書類を渡して最初の一覧が出るまでは、台数にもよりますが一時間ほどです。車両名のそろえ直しと帳簿との突き合わせに数日、そのあとは月に一度、その月の車両ごとの燃料と距離を出させて確かめるだけです。

まとめ

Claude Code 導入サポート

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